2019.01.18| 特集

火山のふもとのシチリアワイン

クオルス・リストランテで飲めるシチリアの島ワインは「エトナ・ロッソ」と「エトナ・ビアンコ」の2つ。 これを造っている小さなカンティーナ(ワイナリー)、フィリッポ・グラッソを訪ねた。

バランスのいいエトナ・ワインは日本人の味覚にぴったり

太陽の島、シチリア。アフリカに近く、サハラ砂漠からの熱い風が吹くことから暖かなイメージを抱きますが、実際はエトナ山をはじめ標高が高く、冬にはスキーができる地域もあるほど。そんなシチリア生まれのワインといえば、魚介と相性のいいすっきりとした白ワインが多く、赤ワインも比較的軽めのものが目立ちます。ただヨーロッパ最大の活火山、エトナ山周辺で造られるエトナ・ワインはちょっと違います。火山岩100%のミネラルたっぷりの土壌と、夏になれば昼は30度を超え、夜は15度にまで下がるという寒暖差のある環境が、酸味と糖度のバランスのいいブドウを育み、それがそのままワインの味わいになっています。

「うちのビアンコ(白ワイン)は卵料理やチーズ、魚料理、フリッタータ(揚げ物)と、ロッソ(赤ワイン)はサラミやソーセージ、肉と合わせると完璧です」。こう話してくれたのは、家族規模の小さなカンティーナ、フィリポグラッソで広報を担当しているマリアリータ。

兄のフィリッポが、ブドウ作りから醸造まで、ワイン造り全般を手がけています。「美味しいワインは完全なブドウ作りから始まる」と、夏は毎朝5時に起きて畑に行き、日々、ブドウの面倒を見ているそうです。

「オリーブオイルをもうひとまわし」とお父さんが自家製のパンを焼いてくれました。

訪れた日のランチは、マリアリータのお手製。グラッソ家の友人が作ったサラミに生ハム。家の畑でとれたナスのグリルにパプリカ。プルーンやサボテンのフルーツも自家産。

「エトナ・ワインは酸味とミネラル、フレッシュな果実味のバランスがいいので、繊細な味わいを好む日本人にも、とっても合うと思います」とマリアリータ。ワインの世界では、ここ10年でぐっと評価の上がったエトナ・ワイン。そのエレガントな味わいを、クオルス・リストランテの各店舗でぜひ、お試しください。

 

エトナ・ロッソ

蔵元/産地:Filippo Grasso/Sicilia
ブドウ品種:ネレッロ・マスカレーゼ90%、ネレッロ・マンテラッート、ネッレロ・カプチーノ10%
熟成法:熟成は瓶内のみ、木樽の使用無し

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エトナ・ビアンコ

蔵元/地方:Filippo Grasso/Sicilia
ブドウ品種:カッリカンテ95%、カタラット5%
熟成法:ステンレス発酵

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