車もトラムも走る!ポルティコのある大きな広場|トリノ ヴィットリオ・ヴェネト広場|
トリノは16世紀末、ここをサヴォイア公国の都としたエマヌエーレ公の命で、宮殿や城など数々の華麗な建物が建てられた。世界遺産に登録されている建築群、その中心的存在である王宮(パラッツォ・レアーレ)から、ポルティコ(柱廊)が続くポー通りを歩いて20分、すると大きな広場に突き当たる。トリノの旧市街、ポー川に面したヴィットリオ・ヴェネト広場だ。中央には、車やトラムの走る道路が貫き、美しいアーチ型の建物に囲まれている。そのアーチは、ポー通りから続くポルティコで、中にはレストランやカフェが。暑い日にはポルティコが大きな傘となって、涼みながらひと休みできるのがいい。夜になれば、野外コンサートが行われたり、屋台が出たり。昼間とはまた違った顔を見せるこの広場は、トリノっ子の憩いの場所でもあるという。
「ここで待ち合わせしていたの」と広場のベンチに座っていたのは、アルメニア出身のソリーナとサラ。トリノに住んで14年、この広場の雰囲気が好きでよく来る、と話してくれた。右がサラ、左がソリーナ。