|08 La vita in Giappone|18年間の日本生活。クオルスとの思い出もいっぱい
日本に行ったのは1993年の12月。東京にイタリア語の学校を立ち上げ、2011年までいました。クオルスの高波さんに会ったのもその時です。1998年、代々木に教室を開いた頃、青山のパチョッコーネにランチを食べに行ったら、彼がウエイターをしていた。「今、店にいるピッツァ職人が日本語がわからないので通訳をしてくれませんか?」と言われ、それをきっかけにクオルスのスタッフたちにイタリア語を教えたり。みんな勉強熱心でした。あんなに忙しく働いた後にさらに勉強するなんて、クレイジーだと思ったよ。
クオルスの料理で特に好きだったのは、ローマの肉料理、アバッキオやサルシッチャ(ソーセージ)のパスタ。青山のカザーレでは生徒と食事会をしたり、2階を借り切ってイベントをしたり。それもいい思い出です。
その後は、妻の故郷である中国、北京でしばらく暮らしてミラノに戻りました。中国人もファッションや美術を学ぶためにイタリアに留学に来ると知り、その後の経営にも役立ちました。いろんな国の滞在経験が、今の自分に生きてます!
〈この記事は2019年11月11日発行「LaPassione! 9号」の内容を掲載しています〉
Luca Saccogna ルカ・サッコーニャ
ミラノ生まれ。日本映画に魅せられ、ミラノで日本語と日本文化を学んだのち1994年来日。大手イタリア語学校で講師を務めた後、東京、代々木にイタリア語学校CLUB ITALIANO設立。2016年にはミラノにEURASIA LANGUAGE ACADEMY語学学校を開校。留学時の住まいやインターンシップの斡旋・サポートも行う。クオルス・リストランテとは東京にいた頃、南青山の店にランチに行き、そこでカメリエーレ(給仕)をしていた同代表、高波利幸と意気投合したのが始まり。イタリアから呼んだピッツァ職人の通訳、さらに各店でイタリア語の出張レッスンを行うようになった。ミラノ在住の今も架け橋となっている。