2019.11.11| 特集

トスカーナ山あいの、のどかな果樹園地帯。姉妹で切り盛りする「ブルネッロ」のカンティーナ

カンティーナ「イル・ボスコ・ディ・グラツィア」
IL BOSCO DI GRAZIA

くねくねと続く山道を地図を見ながらしばらく走り、とうとう道が舗装路から荒れた砂利道になり不安になりかけた頃に到着した“イル・ボスコ・ディ・グラツィア”。迎えてくれたのは妹のジュリア。ここはジュリアと姉のエリザベッタが切り盛りしていてるカンティーナ。「今はブドウの葉っぱの剪定作業の季節なの。こんな格好でごめんなさい」とTシャツにパンツスタイルで、ちょうど収穫間近のブドウ畑を案内してくれた。

山地の中にある広大なブドウ畑。秋とはいえ日差しはかなり強い。

「この土地のテロワールがブドウに独特の個性を与え、ワインの持ち味になります。特にこの地域は昼夜の寒暖差の大きいことが特徴的で、ワインの味わいに大きく影響しています」。畑を巡る途中でジュリアのお嬢さん、14歳のガイアも合流。お母さんは苦手という英語で取材のサポートをしてくれた。ガイアも普段からブドウ作りの作業を手伝っているという。「多い時で10人くらいいたこともあったけど、今はほぼ家族だけで、女ばかりでブドウとワインを造っているのよ。Graziaも母の名前が由来」とジュリア。

 

ジュリアと娘のガイア。ガイアが手に持つのがスペシャルワイン。「ボーイフレンドはいるの?」と聞いてみたが「エヘヘ」と笑ってごまかされた。

「私たちのワインには、女性の造り手の良さを含めて、ワインに対する思いや理想が込められています。そんな情熱をしっかりと受け止めてくれるのがクオルスの皆さん。ラベルのデザインから含めて思いの丈を込めて作った“ブルネッロ・ドーロ・スペシャル・ エディション2012”を発表した時にも、真っ先に買い付けの名乗りを上げてくれたのが彼ら。嬉しかったですね」とも話してくれた。

 

右から4本目のブルネッロ・ドーロ・スペシャル・エディション2012は、グラツィアの理想を体現する最上の造りの一本。黄金のラベルは、職人が一枚一枚手作りしている。

 

カンティーナの外壁にはグラツィアのワインラベルと同じ、女性のイラストが描かれていた。

 

試飲もできるため、カンティーナ巡りのツーリストが訪れ、楽しい試飲会が始まった。写真はミュンヘンから来たというご夫婦。

 

カンティーナにはジュリア、エリザベッタが子供の頃のブドウ畑での家族写真が飾られていた。

クオルスとの繋がり QUALS×IL BOSCO DI GRAZIA

「特別なトスカーナワインを探してくる」。お客さまとの約束で行き着いたのが、ブルネッロの名手、ボスコ・ディ・グラツィアでした。初めて訪れた日、事故渋滞に巻き込まれた我々に「いつまでも待ってる」と6時間も待ってくれていたオーナー。「情熱と誠実さを持った人が造るものは間違いない」ということを教えてくれたワインです。
(クオルス・リストランテ 高波利幸)

 

「タカナミからのプレゼント、大事に持ってます!」とジュリアが高田城が描かれたハンドタオルを見せてくれた。

 

Julia & Gaia Rubegni

ブルネッロの産地、モンタルチーノで、家族でカンティーナを営んでいる。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(赤)

サンジョヴェーゼの変異種「ブルネッロ」の特徴を生かした力強い味わい。バローロやアマローネと並び、イタリア 3 大赤ワインとして賞賛を受けるフルボディワイン。 その味の濃さとタンニンの強さから、最低でも4年間という長い期間をかけじっくりと熟成。

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ブルネッロ・ドーロ・スペシャル・エディション2012(赤)

当たり年「2012年」のヴィンテージ。グラツィアの理想を体現する最上の造りで、黄金のラベルも1枚1枚職人の手作りというこだわりよう。ついにこの秋からデビュー!

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