ミラノの春は野菜がいっぱい!
チャオ。ミラノにも春がやってきました。「春の食べ物」といえば何といっても野菜です。アーティチョーク、エンドウ豆、カリフラワー。そんな野菜を使った料理でおすすめしたいのはasparagi alla milaneseです。日本語で言うと「ミラノ風アスパラ」。どんな料理かと言えば、とってもシンプル。アスパラガスと目玉焼きのことです。なぜ、これがミラノ風なのか?理由は、ミラノのあるロンバルディア州はアスパラガスの産地だから。とっても簡単でヘルシー。軽めの一皿ですが、コースではメインにあたるセコンド・ピアットになります。もう一つ、春にミラノで食べるべきはbresaola, rucola e granaです。ブレザーオラとは牛肉の塩漬け、グラナ・パダーノとはパルミジャーノ・レッジャーノに似たハード系のチーズで、いずれもロンバルディア地方の食べ物。そして、ルーコラという野菜は春になると出回ります。地元の食材と季節が出合った一皿、というわけです。
最後に果物のことを少し。春の果物はいろいろありますが、一番代表的なのはイチゴ。食べ方はとってもシンプル。普通にカットし、レモンを絞り、砂糖と混ぜて食べます。ここにアイスクリームを加えればfragole con gelatoになります。
春になると私の食卓には、必ずasparagi alla milaneseが並びます。そしてデザートにはこのfragole con gelatoを食べずにはいられません。なぜって?ミラネーゼだから!
Luca Saccogna ルカ・サッコーニャ
ミラノ生まれ。日本映画に魅せられ、ミラノで日本語と日本文化を学んだのち1994年来日。大手イタリア語学校で講師を務めた後、東京、代々木にイタリア語学校CLUB ITALIANO設立。2016年にはミラノにEURASIA LANGUAGE ACADEMY語学学校を開校。留学時の住まいやインターンシップの斡旋・サポートも行う。クオルス・リストランテとは東京にいた頃、南青山の店にランチに行き、そこでカメリエーレ(給仕)をしていた同代表、高波利幸と意気投合したのが始まり。イタリアから呼んだピッツァ職人の通訳、さらに各店でイタリア語の出張レッスンを行うようになった。ミラノ在住の今も架け橋となっている。