2018.12.01| PASSIONE “情熱”

Vol.4 こだわり続ける歩みの先に「100年続くレストラン」

自分がこだわらなくなったら、クオルスらしさが損なわれると信じています。私たちが提供し続けていくのは、イタリアの家庭料理や郷土料理。そこに、新潟の食材を組み合わせるのがクオルスの流儀です。キャストは、料理の基礎をイタリアに置いて、店で基本を学びます。イタリアの食材、たとえばパスタやオリーブオイル、ワインなどについても、どれが本物なのか、そうでないかを学んでいきます。さらに、新潟でとれた食材を通じて、品種や栽培方法、収穫時期、生産にかかる手間を知った上で、調理に携わっています。

イタリア料理に関わるモノやコトを知ることで、やりがいが生まれているようです。自身の成長がお客さまの満足度につながること、その中で背負う責任についても、学びながら受け入れ、歳を重ねています。私たちはそんなイタリア料理店であり、もっとそれを突き詰めていかなければならないと思っています。ですから、お客さまの「美味しかったよ」の一言を聞かせていただければ、大きな励みになります。

来年早々、イタリアのレストランへ2名のキャストを研修に送り出します。6月上旬には、そのレストランの料理を再現する特別ディナーイベントを行う予定です。キャストの育成こそが、私たちの目標である「100年続くレストラン」に欠かせない一歩です。今後もさらに本物へこだわり、キャストともども成長する私たちのレストランをご愛顧願います。

 

高波利幸 Toshiyuki Takanami

1968年、新潟県上越市生まれ。高校卒業後「服部栄養専門学校」に入学し、料理の勉強を開始する。在学中、ヨーロッパに研修でイタリアへ行き、イタリアの食と文化、そして人に大きく感銘を受ける。卒業後、イタリアレストランで修行を開始。7年間東京で暮らしたのち、新潟に帰郷。1993年4月、地元上越市にイタリアレストランをオープン。現在イタリア料理店3店舗、モッツアレラチーズ工房、クラフトビール醸造所を展開。その他飲食店コンサルティング、プロデュースも手掛ける。

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