2019.11.11| 特集

粋な紳士淑女に教わる、「便利≠幸せ」の法則 。La Festa Mille Miglia 2019

10/25、朝の明治神宮には普段聞きなれない独特のエンジン音と、いわゆる生ガスの匂いが漂っていた。今日から4日間、クラシックカーレース「ラ・フェスタ・ミッレミリア2019」がスタートする。  あいにくの大雨だが、参加者たちは常に笑顔だ。「おっ、一年ぶり!元気だった?」「今日は本当にいい天気で(悪天候を揶揄して)」と、再会を喜ぶ声や冗談が飛び交っている。

 

屋根のない車は、傘をさしながら雨をしのぐ。「楽しんで走るよ!」と無邪気に微笑む。

安全祈祷を終えると、全ての車がスタート地点へ集結。約100台の名車が並んだ光景は圧巻だ。多くの観客の声援を受けながら、1000マイル先のゴールを目指し、いよいよ4日間の旅がスタートを切った。

 

青信号になったタイミングで、ゲートから番号の早い順に、1台づつ出発。

イタリアのミッレミリアと連動し、日本での開催が始まったのは1997年のこと。レースの出場資格は1919〜1967年までに製造された車種に限定される。公道を走るため、もちろん車検も通さなければならない。維持管理だけでも相当な労力を要するだろう。だが目の前にいたのは、そんな不便な愛車に乗りながら目をキラキラと輝かせ、雨をも楽しむ粋な大人たちばかりだ。彼らの姿は、スピードや便利さが良しとされる現代に於いて「便利=幸せ」ではない、ということを教えてくれる。

 

表参道の公道を走り抜けていく名車たち。クラシックカーが走るだけで、普段の道路が色鮮やかに。

22年前にラ・フェスタ・ミッレミリアが掲げた『古いものに敬意を』『いくつになっても、心・少年』『イベントに参加したすべての人々と友情の輪を広げる』という3つの基本精神は、今も確かに息づいている。

クオルス・リストランテもミッレミリアをお手伝い!

クオルス・リストランテでは毎年参加者たちに、軽食を提供しています。今年は寒い雨の中、熱々のパニーニを提供しました。パニーニに挟んだ自家製のフレッシュモッツァレラは「東京モッツァレラ工房神宮前店」で購入できます。

 

熱々のパニーニで、参加者たちの冷えた体を温めました。

 

東京モッツアレラ工房 神宮前店のフレッシュモッツァレラチーズを使用

 

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