カンティーナの今 〜スクアドラ・クオルスの仲間たちからの便り15〜
クオルス・リストランテが信頼するイタリア現地の生産者
「スクアドラ・クオルス」の仲間達に、ワイナリーの今について聞いてみました。
第15回目はイタリア北部ピエモンテにある3姉妹のカンティーナからの便りです。
―前回のお便りには、メンバー皆揃って「1日でも早くイタリアまたは日本で再会したい」と書いてくれたけど、その日を待ちきれない思いは我々クオルスの面々も同じ!次回ようやくイタリアに行ける時には、カンティーナの他にも、皆の自慢の街や周辺の観光地も是非訪れてみたいな。そこで、今回は是非ガイドさんになったつもりで(笑)、ここぞというお薦めスポットを紹介して~!
前回案内した「Il Castello di Barolo(バローロ城)」から少し足を延ばすと、有名なお城がもうひとつあるのよ。それが「Il Castello di Grinzane Cavour(グリンザーネ・カヴール城)」。イタリア王国が誕生した時に初代首相になったカミッロ・ベンソ、通称カヴール伯爵が、政務の合間をぬってトリノから足しげく通っていたお城よ。カヴール伯はトリノの名門貴族に生まれ、イタリア統一運動(リソルジメント)に貢献した志士だったのよ。
このランゲ地方の美しい景色をこよなく愛して、この地に様々なブドウを根付かせた実績もあるの。その実験をした土地は今日、地元の農業学校に引き継がれているわ。そして彼こそが最初にこの土地にフランス人のエノロゴ(ワイン醸造技師)を招いた人なの。それによって後のバローロの運命は大きく変わっていって、国外にも名声が広がっていたのよ。トリノを訪れるとカヴール伯ゆかりの場所がいろいろとあるけど、このお城まで是非足を運んでほしいわね。
ここでは彼が見た同じ景色を楽しむことができるわよ。その当時からまったく変わらない風景が広がっているからね。2014年には周辺のブドウ畑の風景と一緒にユネスコの世界遺産にもなったのよ。そして現在お城は州立のエノテカとなっていて、カヴール伯のこの土地のワインへの思いを受け継いでいるのよ。
そして最後は、なんと言っても私たちが住む村「La Morra(ラ・モッラ)」からの絶景!!ここからはバローロを生産する11の自治体とそのブドウ畑が見渡せるの!なにせ一番高い丘のひとつだからね。世界遺産の景色を本当に独り占めできる気分よ!私が撮った写真を送るわね。
どう、素晴らしいでしょ?でも写真ではこの息をのむような美しさが良く伝わらないわ。。。だから絶対に自分の目で見に来てね、家族みんなで皆さんを待っているわよ!!
3姉妹のカンティーナ「ファミリア・マローネ」のワインを味わってみませんか?
パッショーネ
蔵元/地方:Marrone/Piemonte
ブドウ品種:ネッビオーロ60%、バルベーラ20%、ベーラヴェルガ20%
熟成法:ネッピオー口/大樽12ヶ月、バルベーラ/バリック樽18ヶ月
バルバレスコ
「ピエモンテワインの女王」とも称される優美なワイン
力強さもありながら「ワインの王様」バローロと比べると口当たりの柔らかさとドライフラワーを思わせるエレガントな余韻が広がります。
バローロ
Famiglia Marroneが「我がファミリーとその歴史を体現するワイン」とするバローロ。Castiglione FallettoとLa Morraそれぞれの地区の個性が違うブドウを最高のブレンドに仕上げることに創業時より4世代にわたって情熱を傾け伝統のワイン造りをしてきました。