カンティーナの今 〜スクアドラ・クオルスの仲間たちからの便り20〜
クオルス・リストランテが信頼するイタリア現地の生産者
「スクアドラ・クオルス」の仲間達に、ワイナリーの今について聞いてみました。
第20回目はイタリア北部ピエモンテにある3姉妹のカンティーナからの便りです。
―今まさに「Vendemmia(ブドウの収穫)」を迎え、カンティーナも大忙しの時期だと思いますが、今年のブドウの出来はいかがですか? 収穫の様子など、タイトル通りの「カンティーナの今」を是非お知らせください。また今回の便りをもってこのシリーズ最後となりますが、読者の皆さんに一言メッセージいただければ嬉しいです。
10月に入り、収穫作業もいよいよ佳境。我々ワイン生産者にとって10月という月は1年の中で最も忙しく、“ハラハラ・ドキドキ・ワクワク”が続く日々よ。収穫を終え、今年のブドウの出来の審判が下されるからね。天候の良し悪しが必ずしもそのまま品質に結びつくわけでもないことは分かっているから、ブドウを収穫して圧搾し、実際の出来を確認して初めて安心することができるわ。同時に10月は新ビンテージのワイン造りを始める時でもあり、毎回これまでで最高のものになるようにとすごく気合を入れて取り組んでいるから、心身ともに本当に大忙しなのよ(笑)。
さて、クオルス・リストランテにお届けしているワインに関して今年のブドウの出来はというと、これはマローネ三姉妹の末っ子のヴァレンティーナから報告してもらうわ。我らがカンティーナのエノロゴ(ワイン醸造技師)でもある彼女以上の適任者はいないからね!
『まずドルチェットは、今年も本当に期待を裏切らない出来!早熟タイプだから白ブドウと同時期に収穫するのだけど、糖分も十分でアルコール度数は13%以上の仕上がりになる予定よ。皮の厚みも理想的だったから、そこから得られる色合いは本当に美しく、また芳香がこの上なく素晴らしいわ。上々の出来よ!
次に「トレ・フィエ(三姉妹)」の名でもクオルスの皆にお馴染みの白ワインのブドウ、アルネイスはすでに発酵作業も最終段階に入っているわ。厚みとコクがしっかりあって、華やでフレッシュなアロマも健在。今年は暑い日が続いたので、酸が損なわれていないかと不安があったけど、幸運なことに切れ味の良いキレイな酸味があったわ。大満足よ!
そして「パッシオーネ」でも使われていて、その特徴に大いに貢献しているバルベーラは、数日前に収穫を終えたばかり。今年のブドウの熟成度合はまさに完璧。というのも圧搾した時、実は完全な形でするりと茎から離れ、皮もしっかりと肉厚のままで本当に理想的だったの。色合いも美しく、糖度も十分でアルコール度数は15%近くある仕上がりになりそうよ。酸度も申し分無いわ。実は酸度はブドウの健康状態のバロメーターにもなっているの。しかるべき酸度があるということは、収穫するまでストレスを受けず健全に成長を続けていたという証拠でもあるのよ。』 ヴァレンティーナ
どう?ヴァレンティーナも太鼓判を押す出来ばえよ!後は晩熟のネッビオーロを残すのみ。こちらも間もなく収穫を開始できる見込みで、最後のひと踏ん張りってところね。とにかくこれまでの成果には、とても満足しているわ。皆さんも、この2021年産のワイン達にも大いに期待していてね!
最後に一言。クオルス・ファミリーの皆さん、機会が到来したら是非カンティーナに会いに来て下さいね。家族皆で両手を広げて、心よりお待ちしています!!
デニーゼ
3姉妹のカンティーナ「ファミリア・マローネ」のワインを味わってみませんか?
パッショーネ
蔵元/地方:Marrone/Piemonte
ブドウ品種:ネッビオーロ60%、バルベーラ20%、ベーラヴェルガ20%
熟成法:ネッピオー口/大樽12ヶ月、バルベーラ/バリック樽18ヶ月
バルバレスコ
「ピエモンテワインの女王」とも称される優美なワイン
力強さもありながら「ワインの王様」バローロと比べると口当たりの柔らかさとドライフラワーを思わせるエレガントな余韻が広がります。
バローロ
Famiglia Marroneが「我がファミリーとその歴史を体現するワイン」とするバローロ。Castiglione FallettoとLa Morraそれぞれの地区の個性が違うブドウを最高のブレンドに仕上げることに創業時より4世代にわたって情熱を傾け伝統のワイン造りをしてきました。