クオルス・リストランテが信頼するイタリア現地の生産者「スクアドラ・クオルス」の仲間達に、ワイナリーの今について聞いてみました。第８回目はエミリア・ロマーニア州、ブルソンでおなじみのテヌータ・ウッチェリーナの2代目エルメスからの便りです。

ー日本という国のイメージは？社長の高波やクオルスキャストとの出会いを通じて感じた印象や、特に記憶に残る思い出などはありますか？

クオルスの皆さんとの出会いと仕事を通じての日本人の印象は、とにかく素晴らしい国民性を持った人々だということ。礼儀正しくて、他人への思いやりがとても伝わってくるし、仕事上でも正直で、他文化に対しての尊敬と理解がある人々だという印象を持っているよ。僕たちファミリーとクオルスさんとのお付き合いも、もう10年以上になるよね。でも単なる仕事上の関係を超えた絆がベースの繋がりだと本当にそう思えるんだ。
そして日本という国には、ちゃんと機能して発展し続けている国っていうイメージもあるよ。そんな日本へ旅行して、クオルスの各店で皆に会える日が待ちきれないよ！旅行は大好きで、近年仕事を通じてあちこちに出かけるようになったけど、日本を訪れることは何より楽しみにしているんだ。

クオルスの皆と初めて会った日の事もよく覚えているよ！2009年だから未だ子供だったけど、学校帰りに一緒にランチを食べる為に合流したんだよね。とてもワクワクした出来事だったよ。何せ僕にとっては、このRussi（ルッシ）という小さな町の一角で、大きなGiappone(日本)と結びつく初めての場面だったしね。あれからも何度かここで皆さんをお迎えする機会があったけど、今でも毎回とても誇らしく思っているんだ。

そうそう、もう10年も前に日本から持ってきてもらった“会社案内のパンプ”も、ちゃんと大事に取ってあるんだよ。もちろん去年の僕のLaurea（大学卒業）の時に、サプライズでいただいた心温まる手紙も！こんな心遣いをさりげなくしてくれる高波社長の大きさにも感激したよ。

あと忘れられない思い出と言えば、“Romeo（ロメオ）爺さん”を覚えている？長年僕らのカンティーナで働いてくれた人で、クオルスの皆が僕たちの所にやってくる度に、90歳を過ぎても駆けつけてきて、一緒に写真に納まっていたよね！彼も遠く日本からこのルッシに来てくれる友をお迎えすることを、本当に喜んでいてくれたんだ。他にもいろいろとあるけど、最近で言えばコロナ禍の前に尋ねてくれた時、一緒にあの素晴らしいブルソン2003年ヴィンテージを飲んだ夜のことも、ずっと忘れられない良い思い出になるだろうね。

『次回はシチリア島、エトナ山ふもとのカンティーナ、フィリッポ・グラッソからの便りです。お楽しみに！』

エルメスのカンティーナ「テヌータ・ウッチェリーナ」のワインを味わってみませんか？