新しくなったハウスワイン!ブルソンの物語
この5月からクオルス・リストランテのハウスワインが一新!赤はエミリアロマーニャ州、バーニャカヴァッロで作られている「ブルソン」になった。ブルソンってどんなワイン?どうしてハウスワインになったの?ワインの誕生からハウスワインになるまでを追ってみた。
1950年代ーロンガネージおじさんが幻のブドウを発見
樫の木に巻き付いていたブドウ。これをついばんでいる鳥たちがふくふくとしているのを見たロンガネージおじさんは思った。「このブドウは特別かもしれない」。調べてみると、絶滅寸前の土着品種だった。
1956年ー「ロンガネージ」の栽培を開始
伝統のブドウに可能性を感じたロンガネージおじさんは、このブドウを自分の名前から「ロンガネージ」と名付け、さっそく接木して近所の農家に広め、ワイン造りを始めた。しかし、個性のあるブドウだけに、なかなか満足のいくワインができあがらなかった。
無骨でかっこいいブルソンのロゴ
ブルソンを造っているのは十数社。「ブルソン」を名乗るには、製造方法にも厳しい規定がある。
1996年ーブルソン誕生
ワイン農家や醸造家(エノロゴ)たちの試行錯誤の末、ロンガネージというブドウの個性をいかしたワイン「ブルソン」が生まれた。
2009年ークオルス・リストランテ、ブルソンに出合う
イタリア駐在員の小関さんの紹介で、現地にて初めてブルソンを口にした高波利幸代表の感想は「高級ワイン、アマローネに近い奥行きのある味わい」。造りにはとても手間がかかるのに、価格がリーズナブルなことにも驚いたという。これをきっかけに、ブルソンはクオルス・リストランテの各店に置かれるようになった。
2016年ークオルス・リストランテ上越店がリニューアル!
ブルソンの里であるラヴェンナ県バーニャカヴァッロの円形の建造物(元々は市場)にインスパイアされ、上越の「トラットリア・ラ・ペントラッチャ」の店舗が、石の円形空間に生まれ変わった。
2017年ーシェフ7人衆、復興支援でバーニャカヴァッロへ
2016年に起きたイタリア中部地震。クオルス・リストランテは、7人のシェフをブルソンの街、バーニャカヴァッロに送り、チャリティーディナーを開催。売り上げはすべて被災地であるマルケ州に寄付された。
2018年ークオルス・リストランテのハウスワインがブルソンに!
バーニャカヴァッロとクオルス・リストランテに生まれたのつながりを大切にしたいという思いから、2018年5月、クオルス・リストランテ全店舗のハウスワインがブルソンになった!合わせて白のハウスワインはランディ社のファモーゾに!
ブルソン・エチケッタ・ブル《契約栽培ブドウ・特注醸造》
蔵元/地方:Randi/Emilia-Romagna
ブドウ品種:ロンガネージ100%
熟成法:ステンレスタンク仕込、瓶内12ヶ月以上
2,300円(税抜)