2017.12.01| cibo 食材に誘われて

|cibo 02|新潟市南区・佐久間さんの「異端児がつくる幻のル レクチエ」

冬になると登場する人気のメニューがある。その主役が佐久間さんのつくっている新潟名物「ル レクチエ」だ。エレガントな形、上品な香りと甘味、とろける果肉。まったくもって、魔力に満ちている。 バイク好きの佐久間さんがル レクチエを作り始めたのは40年前、28歳の時のこと。周りの農家が和梨園を田んぼに変えていた頃で、和梨の木にル レクチエの苗木を接ぎ木した佐久間さんは、異端児扱いされた。それから10年、やっと初出荷。「日本で一番の市場でトップを取る!」と東京の青果市場へ出すと、またたくまに百貨店、一流の果物店、企業から引き合いが殺到。ブランドの中のブランドになった。最盛期になると、深夜の1時から夜の7時まで出荷作業をする佐久間さん。

 

新潟産 ル レクチエを包み込んだ生ハム盛り合わせ

さて冒頭で触れた人気メニューがこちら。クオルスリストランテで登場するのは12月〜1月までのわずか2ヶ月のみ。上品な甘さを抱え込んだ新潟の洋梨、ル レクチエを、パルマの工房から直送している生ハムで丸ごとくるみ、くり抜いた芯の部分には、まろやかなマスカルポーネチーズがたっぷり。みずみずしい甘みと熟成の味のハーモニーをぜひお店で味わって。

 

新潟市南区 佐久間 勉さん

「ル レクチエの話をすると2日はかかる」と佐久間さん。大好きなハーレーのベストジャケットがお決まりのスタイルだ。

SHARE THIS ARTICLE

 記事一覧へもどる