2019.04.27| PASSIONE “情熱”

Vol.7 「スクアドラ・クオルス」発進!


30年近くイタリア料理に携わっていても、まだまだ知らない食材やワインがたくさんあります。探し続けてきて分かったことは、〝携わる人〟の大切さ。人柄、取り組む情熱や想い、そして代々に渡って受け継ぎ、伝え、残すというファミリーのスピリットとプライド。これらを持ち合わせた人が生むものは、特別に美味しいし、希少価値が高いことに気付かされました。

私たちはイタリアでさまざまな方々に出逢い、たくさんの食材、ワインを直輸入していますが、長年の付き合いの中で残った取引先は十数軒。このたび、それを「スクアドラ・クオルス(チーム・クオルス)」と名付け、改めて発信します。どこもファミリー経営で規模も小さいものの、クオリティの高いものを提供してくれています。規模を拡大しない理由はイタリア語で「ソット・コントローロ」、つまり目の届く範囲で、が原則だから。そこには私自身も共感し、出合った本物(伝統的な製法と技術、イタリア国産原料でつくられるもの)を自信を持ってお届けしています。

ワイン、オリーブオイル、チーズ、パスタ。今では多くのイタリア食材が、日本でも大量に紹介されていますが、私たちのレストランは、こだわりの食材、雰囲気、技術とサービスで〝差〟を生み出し、これからも真摯にレストランを営んでいきたいと思います。(高波)

 

スクアドラ・クオルスとは? 良質なワインや食材、知識や技術、人材交流と教育を含め、 100年続くことを目標とするクオルスを支え、共に成長を考え、協力関係にある仲間たちです。

 

〈この記事は2019年4月27日発行「LaPassione! 7号」の内容を掲載しています〉

高波利幸 Toshiyuki Takanami

1968年、新潟県上越市生まれ。高校卒業後「服部栄養専門学校」に入学し、料理の勉強を開始する。在学中、ヨーロッパに研修でイタリアへ行き、イタリアの食と文化、そして人に大きく感銘を受ける。卒業後、イタリアレストランで修行を開始。7年間東京で暮らしたのち、新潟に帰郷。1993年4月、地元上越市にイタリアレストランをオープン。現在イタリア料理店3店舗、モッツアレラチーズ工房、クラフトビール醸造所を展開。その他飲食店コンサルティング、プロデュースも手掛ける。

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