2019.04.27| ミラネーゼLucaのミラノレポート

|06 Artisti a Milano|ミラノとつながりのある 芸術家たち

1967年〜1979年まで発行されていた紙幣の肖像としても登場していたアレッサンドロ・マンゾーニ

ミラノで生まれたアーティストは多くはありませんが、イタリアのさまざまなところからやってきて、この街と切っても切れない関係を持っている芸術家はたくさんいます。たとえばレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼はミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァに1482年に招待され、20年間、ミラノで過ごしました。19世紀を代表する作曲家、ジュセッペ・ヴェルディもその一人。ミラノの音大で勉強し、大学は後に彼の名前が付けられています。

一方、生粋のミラノっ子の中にも、偉大な人物がいます。世界的にさほど有名ではありませんが、ミラノ生まれだけではなくてイタリア人にとってもとても重要な小説家、アレッサンドロ・マンゾーニです。代表作は『いいなづけ(I Promessi Sposi)』。1827年に刊行され、イタリアではダンテの『神曲』とならぶ国民文学とされています。

内容は17世紀のスペイン統治下の北イタリア農民の姿を描いたもので、著者はこの小説を通して近代イタリア語を完成させたと評価され、イタリア統一運動(リソルジメント)を文化的側面から支える役割も担いました。イタリアに生まれれば、小学校から高校までの間に、この文学を勉強しなければならないので、嫌う人もいますが、大人になって改めて読むと、どんなに有意義で面白い小説であるかが分かると思います。

 

〈この記事は2019年4月27日発行「LaPassione! 7号」の内容を掲載しています〉

 

Luca Saccogna ルカ・サッコーニャ

Luca Saccogna ルカ・サッコーニャ

ミラノ生まれ。日本映画に魅せられ、ミラノで日本語と日本文化を学んだのち1994年来日。大手イタリア語学校で講師を務めた後、東京、代々木にイタリア語学校CLUB ITALIANO設立。2016年にはミラノにEURASIA LANGUAGE ACADEMY語学学校を開校。留学時の住まいやインターンシップの斡旋・サポートも行う。クオルス・リストランテとは東京にいた頃、南青山の店にランチに行き、そこでカメリエーレ(給仕)をしていた同代表、高波利幸と意気投合したのが始まり。イタリアから呼んだピッツァ職人の通訳、さらに各店でイタリア語の出張レッスンを行うようになった。ミラノ在住の今も架け橋となっている。

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