2021.04.19| 特集

カンティーナの今 〜スクアドラ・クオルスの仲間たちからの便り9〜

クオルス・リストランテが信頼するイタリア現地の生産者「スクアドラ・クオルス」の仲間達に、ワイナリーの今について聞いてみました。第9回目はシチリア島のエトナ山ふもとでワインとオリーブオイルを造る、フィリッポ・グラッソのマリアリータからの便りです。

 

ー日本という国のイメージは?社長の高波やクオルスキャストとの出会いを通じて感じた印象や、特に記憶に残る思い出などはありますか?

この質問に関して、兄のフィリッポとも一緒に話したんだけど、クオルスの皆さんが私たちのカンティーナにやって来てくれた日の事を思い出して、すごく胸が熱くなったわ!日本からはるばる来てくれる仲間たちに会えることは、私たちにとっても本当に感激だったけど、誰よりもパパ・フェルナンドの喜びと言ったら!パパはもう83歳になるんだけど、この年までずっとこのエトナの土地を出ることなく、人生のすべての時間と情熱をこの土地に捧げて、ワインやオリーブ・オイルを作ってきたの。そんな彼のいわば“人生の作品”、正しく言えば私たち兄弟を含めた家族と一緒に作り上げてきた作品が、本当に遠く離れた日本の人達に届いていること、そしてここまで来てもらって、それらが作られているこのエトナの土地を実際の目で見てもらえる機会を持てたことは、彼にとっては本当にちょっと奇跡みたいな出来事だったの!

あの時は、この土地の食事も楽しんでもらおうと思って、ウチの畑からいろんなものを採ってきて、パパも一緒になって調理して食卓に並べたのよね。「日本で食べるのとはやっぱり違うな~」、そんな驚き声や、なによりその時の皆の笑顔が、今でもはっきりと目に浮かんでくるわ。その喜んでくれる様は、“国境を越えて分かち合うことが出来る食文化がもたらしてくれる幸せ”というのかな、そんな感じをとても素敵に表現してくれていて、日本の人々の理解の深さや思いやりが伝わってきて、私もとても嬉しかったのを覚えているわ。

そうね、日本人の印象に関しては、とにかく礼儀正しくて、親切で、笑顔が素敵な人々だと思っているわ。あと仕事においては、やっぱりプロフェッショナルさを追求している人達には間違いないわよね!こう話していると、なんだかますます懐かしさがこみあげてきたわ。あぁ1日も早く、またここに皆さんをお迎えできる日が来ますように!

 


マリアリータのカンティーナ「フィリッポ・グラッソ」のワインを味わってみませんか?

 

2014 エトナ・ロッソ

蔵元/産地:Filippo Grasso/Sicilia
葡萄品種:ネレッロ・マスカレーゼ90%、ネレッロ・マンテラッート、ネッレロ・カプチーノ10%
熟成法:熟成は瓶内のみ、木樽の使用無し

“エトナ山(ヨーロッパ最大の活火山)のワイン”は、その質の飛躍的な向上から、ここ10年で評価がぐっと上がり、注目を浴びたワインです。
その火山性土壌で栽培されるNerello Mascalese (ネレッロ・マスカレーゼ)に、Nerello Mantellato(ネレッロ・マンテッラート), Nerello Capuccio(ネレッロ・カプッチョ)といったシチリアの土着品種/固有品種であるブドウから出来るこのワインは、そのミネラル塩の豊富さからくるコクが特徴的ですが、それと同時に火山性土壌であることからくるタバコやカカオなどの様な風味は、エトナ山の土壌をダイレクトに感じられるもので、熟成時にその内壁面に焼き目を付けた樽などを利用した場合に得られる風味とはその力強さが違います。
ということで、このワインの熟成には木樽は使っておらず、ステンレスタンクのみでの醸造でありながら、深みがありながらすっきりとした、エレガントなワインに仕上がっています。またその色合いの美しさは、Nerello Mascalese に、すこし色味の薄いNerello Capuccioを加えることで、暗い濃いめの色ではなく、正に宝石のルビーを思わせる色合いに仕上げています。

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【シチリアの小さな小さな葡萄栽培農家が造る希少ワイン】 2018 カッリコ68.8

蔵元/産地:Filippo Grasso/Sicilia

エトナ地方の土着3品種カッリカンテ、カタラット、グレカニコのブレンドワインで、正にエトナを体現するワイン。フィリッポ・グラッソでも「守り続ける伝統的なエトナワイン」と位置付けられています。火山土壌の恵みをたっぷりと受けたミネラリーでコクのある典型的なエトナのワインはペコリーノチーズや卵料理、魚介のフリットとの相性が抜群です。
ユニークな名前の由来は、昔エトナ地方で使われていたロバが背負える積荷の単位から。「Carrico」と呼ばれており、それは68.6リットルのワインに相当したそうです。

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