カンティーナの今 〜スクアドラ・クオルスの仲間たちからの便り21〜
クオルス・リストランテが信頼するイタリア現地の生産者「スクアドラ・クオルス」の仲間達に、ワイナリーの今について聞いてみました。第21回目はエミリア・ロマーニア州、ブルソンでおなじみのテヌータ・ウッチェリーナの2代目エルメスからの便りです。
―今まさに「Vendemmia(ブドウの収穫)」を迎え、カンティーナも大忙しの時期だと思いますが、今年のブドウの出来はいかがですか? 収穫の様子など、タイトル通りの「カンティーナの今」を是非お知らせください。また今回の便りをもってこのシリーズ最後となりますが、読者の皆さんに一言メッセージいただければ嬉しいです。
この週末、ようやくすべてのブドウの収穫を終えたよ!そして休む間もなく「ブルソン・エティケッタ・ネーラ」用のブドウ、ロンガネージの“パッシート(乾燥・陰干し)”作業に取り掛かるところだよ。これは11月の半ば頃まで仕上がりを待つ予定さ。
実は今年はちょっと変わった年だったんだ。この夏は猛暑日が何日もあったし、とにかく雨が全然降らなくて、それが何より心配の種だった。今年のブドウは、水分や必要な栄養分が足りない出来の物になるんじゃないかと気が気じゃなかったよ。
ところが例年と違って8月の終わりから急に天候が変わってきて、まるでブドウ畑を潤すかのような雨が降ってきたんだ。やっかいな大雨じゃなくてシャワーの様にすごく良い感じの雨がね。“恵みの雨”とは正にこのことだと思ったよ。そこからは、あっという間に瑞々しくて元気なブドウに成長してくれた。急にブドウが最高の状態になったものだから、9月の収穫もそれに合わせて大忙しだったよ。
テクニカルな面から言えば、糖度、酸度そしてpH値も高品質を保証するものだったし、これらのバランスがパーフェクトになったと思える時期を見逃さずに収穫出来たことも満足しているよ。
現在カンティーナでは、すでに「アルバーナ」や「ファモーゾ」が発酵作業を終えたところだけど、ブドウが良く出来てくれたおかげで、ワインも上出来だよ!間もなくサンジョヴェーゼもその結果が出る。今の状況からみると、こちらも自信のあるものが出来ると確信しているんだ。どうか、みんなも楽しみにしていて!!
最後にみんなに伝えたいことは、、、コロナ禍を経てますます強固になった思いだけど、とにかく1日でも早くみんなに直に会って、触れ合って、乾杯できることを願っているよ!!
エルメス
エルメスのカンティーナ「テヌータ・ウッチェリーナ」のワインを味わってみませんか?
2013 ブルソン エチケッタ・ネラ 《契約オリジナルラベル》
蔵元/地方:Tenuta Uccellina/Emilia-Romagna
ブドウ品種:ロンガネージ100%
熟成法:バリック樽18ヶ月
生産本数:9,000本
奇跡のブドウ・ロンガネージをパッシート(陰干し)して糖分を高め、18ヶ月以上の熟成で作られる力強いワイン。レストランでも人気の一本です。
2015 サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ“クリヴォ” 《契約オリジナルラベル》
蔵元/地方:Tenuta Uccellina/Emilia-Romagna
ブドウ品種:サンジョヴェーセ100%
熟成法:バリック樽6ヶ月
生産本数:8,000本
酸味とまろやかさ、まろやかなタンニンのバランスが人気のサンジョヴェーゼ。
お肉全般とチーズなど幅広いマリアージュを。色々なぷどうの香りを楽しめる赤ワイン。
2017 アルバーナ・ディ・ロマーニャ《契約オリジナルラベル》
蔵元/地方:Tenuta Uccellina/Emilia-Romangna
ブドウ品種:アルバーナ100%
熟成法:大樽
濃厚な果実味、カモミールや花の香りが楽しめる白ワイン
パルマ産生ハム、チーズと共にお楽しみください。
2017 エルメス&ジオ
蔵元/地方:Tenuta Uccellina/Emilia-Romagna
クオルス・オリジナルのワイン
Tenuta Uccelinaの跡取り息子であるHermesエルメスの18歳誕生日を記念して造られたワイン。
ボローニャ大学醸造学科を卒業した彼により進化が予定されています。
貴腐菌の働きでブドウの糖度を上げ、トレッビアーノ種とは思えないアルコール度数が高いしっかりとした白ワインとなっている。
2019 ランベーラIGT
蔵元/地方:Tenuta Uccellina/Emilia-Romagna
中世には食用として人気だったが今は希少なエミリア・ロマーニャ州指定品種ブドウ「ファモーゾ」によるアロマティックな芳香とフレッシュさが特徴の1本。
アペリティーヴォにはもちろん、香り豊かなポルチーニ茸のピッツアなどにも最適な一本。